もしもの時の為に、ほとんどの建物で火災保険に入っているはずです。
2018年9月にも大きな台風が2つあり、非常に多くの被害がでました。
弊社も被害に遭われた方々からのご相談を受け、お手続きのお手伝いなどを
させて頂きましたが、9月中旬の段階で数十万件という膨大な数の案件が
保険会社さんに持ち込まれていました。

この為通常であれば2週間程度で保険の承認などが決定するところが
1カ月半以上もの時間がかかりました。

それだけの被害がでてしまったということは大変残念なことです。
ですがそれでも、被害はでたけれど火災保険の内容をしっかり把握しておらず
保険会社に問い合わせをせずに火災保険を利用していらっしゃらない方々が
多いのが現状です。

先日はある高齢のオーナー様でこのような方がいらっしゃいました。
台風で建物の一部が破損してしまい、それをオーナー様ご自身の費用で修理したと
いうのです。
なぜ火災保険で修理しなかったのかをお聞きすると
「火事の時だけの保険だと思ってた。」とおっしゃいました。
火災保険という言葉だから火事の時だけと思っていらっしゃる方も
いらっしゃるようなので改めて誤解を訂正しておきます。

火災保険は火事の時だけでなく、様々な自然災害に適用されます。
それも台風という大きな災害でなくても
何かしらの突風で物が飛んできて建物が破損してしまった場合なども適用されるのです。


(暴風で屋上から落下したエアコンの室外機)

どのような場合に適用されるのかというお話は
保険会社の担当者さんにしっかり聞いてみてください。
もし担当者さんからあまり良いお返事が頂けない場合は
インターネットでも適用事例などがいくらでもでてきます。
自分でも調べてみましょう。

ちなみに、以外と知らない方が多いですが
既に火災保険の請求をする前に修理をしてしまったという方でも

破損時の写真などが残っていれば、後からでも保険会社さんが対応してくれます。
もう修理してしまったからと諦めずに、問い合わせをしてみましょう。

ご相談があった高齢のオーナー様も写真が残っていたので
現在保険会社さんに申請中です。
せっかく毎月保険料を支払っているのですから、使える時に使わないと
火災保険に加入している意味がなくなってしまします。
小さい被害でもまずは原状回復業者さんや保険会社さんに相談してみましょう。