①部屋数が多い住まいと②ワンフロアの住まいとではどちらが今人気なのでしょう?
昔は、寝室や書斎やダイニングと使い分けられるからと言うことで①が人気でした。
ひと昔前には②はひと部屋の狭さをカバーする意味もあったので不人気でしたが、
今は同じくらいの面積なら部屋数が多いよりも間仕切りのないワンルームが人気です。

それはなぜなのでしょう?
よく言われることですが、昔からの住まいは壁側に家具をいろいろ置くという
事情があったのですが、今は、壁面はむしろ空けて部屋の中央に家具を置くという
スタイルがあるのかもしれません。

そうなんだろうかと、では、実際に家具屋さんなどで聞いてみると、たとえば、
大阪方面の大学の学生さんや、デザイン関係の人などで、特に1人暮らしの人は、
家に置くデスクを選ぶのに、パソコンを置くだけの小ぶりの書斎用の机ではなく、
しっかりした4~6人がけの大きなダイニングテーブルを買う人がいたとか。

そんな人はどう使うのかといえば、ワンルームの真ん中にデンと置いて、
四方八方から自由に使うとか。パソコンも大きなモニターをおく場合もあれば、
ノートパソコンを自由に置いて、本や雑誌や書類も自由にその上に散らかす感じ。
いわゆる普通のデスクでは1方向だけからしか使えない不自由さがあるので、
最近は全然人気がないそうです。

実際、大阪方面で、デザイン関係の学校に通う学生さんは、自分のダイニング
テーブルを決めていて、その寸法から部屋の大きさを想定して賃貸物件を
探していた人がいました。
また、そんなニーズが今はあるということから旧来のアパートの部屋の間仕切り
や襖を取っ払ってワンルームに手直しした物件がついでに畳から木のフロアにして
家賃を上げたのにも関わらず、スグ借り手がついた例もありました。

理想的には部屋の真ん中に置いた大テーブルに数種の椅子(気分転換のためと
友達を呼んだ時のため)収納は全部壁面のクロゼットに。
ベッドはシングルで十分。キッチンは飛行機のギャレー程度(大掛かりな
料理はせず外食中心)。オーディオ類も小型のものしかおかない。
大阪での学生さんの描くビジョンを聞いてみたところそんな像が浮かびました。

忙しい現代人はいちいち服もたたまず、ハンガーで管理。箪笥はもう過去の遺物。
持ち物は何でも小型化する一方、デスクの上だけは散らかし放題で仕事したり、
読書したり、ボードゲームしたり(パソコンゲームは古いらしい)、食事したり。
それで、どんなに散らかっても片付けるのはテーブルの上だけでいい。

そんなイマドキの生活スタイルもリジェラウレールは現実の生活者の視点から見ての
「創造的現状回復工事」を行います。