普通「不動産管理会社」と呼ばれる仕事の内容は‥‥
①すでにある収益物件の所有者に入居者募集代理と管理を申し出、
あるいは新たな収益物件の建築・所有を大家さんに勧め、
②そこから入居者募集により、入居者を獲得していく。
これが一般的な不動産管理会社と言われています。

でも、ほんとにそれでいいのでしょうか?
それだけでは根本的な何かが欠けているような気がします。
カタチだけみれば、商品としての収益物件を「仕入れ」て、
「売っていく」こととなるわけですが、
それでは単なるブローカーと変わりありません。
売る側の視点でしか考えていないことになります。

本来の不動産管理会社は、上記の①の段階から、
今、どういった仕様・デザインの住まいが求められているのか
をふだんから、アンテナを張り巡らせて知っていなくてはなりません。

たとえば、旧来の「押入れ」では今の生活スタイルでは使えない。
衣服をたたむのではなくハンガーで管理するので丈の長いコートが
入る「クローゼット」が必要。とか。靴箱もブーツが入る形でないと
いけない。とか。細かな部屋割りよりもワンフロアを本棚などで仕切って
好きに使うスタイルがいい。とか。ほんの些細なことのようですが、
住み手にとっては毎日のことなのでこの差は大きいのです。

あるいは、ネット通販でのさまざまな家具のデザインやサイズも
ちゃんと把握していて、この部屋のここにはこんな家具とか
こんな材質・カラーの床材・壁紙がこの地方では好まれるなどの
知識がなくてはプロとは言えないと思います。

すでにある収益物件に対してもまた新築物件を進める場合にはなおさら
「この立地ならこんな層の人たちのニーズがあるからこうしましょう」
という提案があるべきなのではないでしょうか。
賃貸オフィスにしてもネット環境を考えたフリーアクセスフロアが
あるとないとでは付加価値がまるで違います。

これがブローカーだったら、押入れは押入れのままで、販売代理だけ
請け負って売れなくても放置となってしまう場合もしばしばなのです。
たとえば、空き物件に数社の不動産屋さんの看板があるようなのがその例です。
売れればどこの不動産管理会社でもいいというものではないはずです。

物件を借りる側の視点からすれば、「ここもっとこうしてほしい」
が絶対にあるはずです。コストをかけず現状のままで空き家が
ふさがればいい。という発想では、いつまで経っても借主はつかないでしょう。

リジェ・ラウレールの場合は施工部門といつも二人三脚の関係なので、
そんなちょっとした現状回復やあるいはメンテナンスの押さえどころも知っています。
物件の詳しい状況も見ずに販売代理契約をする単なるブローカーとはここが違います。

特に大阪支店では、関西大学や近畿大学などの学生さんを対象とした旧来型の
学生アパートについては、「原状回復」以上に「現状以上アップグレード」や
その時々にマッチした「創造的的原状回復工事」「提案型原状回復工事」を実現し、
賃料も現状の物価に見合うだけのものにアップしていったという実績があります
(それも、ほんのちょっとした貸主に負担をかけないポイントの手直しだけでした)。

少なくともリジェラウレールは単なるブローカーではありません。